ソニーでオーディオの開発をしている金井さんという、業界内では有名な方がいるのですが、(ソニー一連のAVアンプの音質のチューニングをしている方です)その方が、初めてSACDの制作にエンジニアとして関わったとして、ちょっとした話題になっているCDを買いました。
「camomile Best Audio」

camomile Best Audio

camomile Best Audio

昔、ルクプルでボーカルをしていた藤田恵美さんが、外国曲をカバーしたCDです。今回のベストは、金井さんをエンジニアに迎えて、マルチチャンネルのSACDになってます。
フジテレビの「特ダネ」で扱われたりして、発売日には入手困難になったりしてました。
私も、Amazonに予約していたのですが、ちょっと待たされましたね。今日やっと届きました。
アンプを代えたせいで、SACDのマルチはPS3でしか再生できなくなってしまいました。ま、PS3がオーディオ的には最も得意だと言われているSACDのマルチチャンネルですから、別にいいのですが、テレビを見ながら操作しなければならないのが面倒と言えば面倒。これが、AVマルチプレイヤーとして見た場合のPS3の最も大きな弱点だと思うのです。液晶モニターがついたAVプレイヤー版とか、作ってくれないかしら。できれば、頑丈なアルミの箱とかに入ってアルミ削り出しの足がついて。それでブルーレイに入っているHDオーディオのビットストリーム出力ができるようになれば、15万でも買うのですが。ダメですかね。
それはいいとして、CDを聴いた感想ですが、ま、英語の発音とかは、あれですが、声がもう癒し系で、まったりします。マルチチャンネルは、意外にほとんど残響にしか使われておらず、空間演出という感じですね。透明感の高い音作りで、とてもいいんじゃないでしょうか。キレイな音楽、という感じです。
同じ、SACDマルチチャンネルの女性ボーカルとして代表的なのが、ダイアナクラールという方のCDなんですが、
Look of Love

Look of Love

こちらの方が、後ろから楽器の音が聞こえたりして、積極的なマルチ化という感じがします。でも、ダイアナさんのハスキーボイスが好き嫌いがあるかもしれません。私は、あんまり好きではないんですね。歌は(もちろん英語も)とてもうまいですけどね。
しかし、SACDのマルチなんか、聴ける環境の方は少ないでしょうねえ。普通、4本以上のスピーカーがある家もないですよねえ。
聴けば、いい物だな、と思うのですが、この敷居の高さがどうもいけません。
あ、ちなみに、どちらのCDも、ハイブリッドになっていて、普通のCDでも聴けますので、ご興味があるかたは、AVアンプと4本のスピーカーがなくとも、聴くことはできますので。藤田さんのCDなんか、寝る前にすごくいいと思いますよ。