昨日は、自転車世界選手権のエリートロードが行われました。
世界選手権のロードは、いつものチーム戦ではなく、国別対抗です。みんな、自国のジャージを着てレースに臨みます。
ワンデーレースで、一年に一度のレースです。このレースで優勝すると、それから一年、出場するレースで「アルカンシェル」という、虹色(ヨーロッパの虹は5色ですが)のジャージを着ることができます。3大クラッシックとはまた違う格式のあるレースです。
今年はドイツのシュトゥットガルトでの開催になります。普通のロードでは珍しい、周回コースです。
なんとなく、スタートからずっと見ていたのですが、いやあ、展開が大胆ですごかったですね。ここまで、シリーズレースを見るのが多かったので、余計にびっくりしました。シリーズレースというのは、レース全体を見通した勝負になり(例えば、今日は勝たなくていいとか、今日は集団でゴールすればいいとか)展開がまったりしていることが多いのですが、一年に一度、一発勝負の国別対抗となると、それはもう、動きが激しいわけです。
イタリアの攻めがすごかったですね。特に、中盤のベルトリーニの引きと、終盤のレベリンのアタックがすごかった。実力で言えば、イタリアとスペインの一騎打ちという図式だと思うのですが、スペインは、ずっとイタリアマークに徹底する作戦だったようで、イタリアが行けばスペインも行く、他国のアタックは無視、とはっきりした戦略でした。日本からも3名、出場してました。集団内でテレビに映ってましたが、さすがに勝負には絡めませんでした。世界は強い。
レースは、最後5人のスプリントになり、最後はベッティーニが貫禄勝ちでした。金メダルはイタリアに。まあ、イタリアはそれに相応しいレース運びをしてたと思います。対してスペインは、フレイレでスプリント勝負と思っていたのでしょうが(途中、バルベルデが集団を引いたりしていたので)いかんせん攻めが後手だったために、最後の5人の逃げに選手を送り込めませんでした。
ベッティーニは2年連続です。ベッティーニは、登り基調のスプリントが強いですね。展開で、最後の5人にスプリンターを残さなかったのがすばらしい。


これで、今年一年の主要なレースは見たことになります。(ヴェルタは途中でやめてしまいましたが)
やっぱり、ジロ・デ・イタリアが一番面白かったです。イタリアという国の自転車競技に対する熱意が、そのままレースに出ていた感じでした。
サウニエル・デュバルがほんとかっこ良かったレースでしたね。
ツールは、ばたばたしすぎ。ヴェルタは、世界選手権が近すぎるために途中で帰っちゃう人が多いのがなんとも。
来年は、三大クラッシックがUCIの管轄から外れるという話がありますが、来年はどうなるんでしょうね。