世界陸上面白いですね。

土曜日から、テレビと言えば世界陸上です。
いやー、面白いですよね、陸上って。正直、普段はあんまり見ないですが、オリンピックと世界陸上はやはり別格です。
なんか、競技がシンプルな分、選手がみんな研ぎすまされた刃物みたいで、すごいですよね。種目ごとに体つきが違う。投擲系とトラック系が違うのは当たり前ですが、同じトラック系でも、100mと400mハードルでは、やっぱり体つきが違う。もう、その種目に最適な形に進化してるわけですね。
日本勢は、残念なが決勝まで進める選手は少ないですが、朝原選手はすごかった。決勝に進めませんでしたが、ほんと惜しい。朝原選手って、ずーっと日本の第一人者ですが、未だにこんな力が出せるというのは、本当にすごいことだと思うんです。
それにしても、日本の選手、一次予選で敗退した為末選手とか、2次予選で敗退した成迫選手とか、朝原選手もそうですが、インタビューで「ほんと、すいませんでした」って言うんですよね。確かに、今回の大阪世界陸上については、事前に結構「応援に来てね」的なキャンペーンをやっていたので、そういう発言になるのかもしれませんが、私の考え方で行けば、記録はすべて選手のものだと思うんです。僕ら、応援はしますけど、記録がでなくてけしからん、なんて思いません。難しいのはみんな分かってますからね。
そんな、記録に関しての話で、今回印象的だなあと思ったのは、100m決勝とハンマー投げ決勝の様子の違いです。
100mはすごいレースでしたが、勝ったタイソン・ゲイはスタンドに向かって、自分の勝ちを誇示してました。みろ、やった、俺だ!そんな感じ。その後アメリカ国旗をまとってウィニングラン。最強は俺だ!そんな感じですね。
一方、室伏は残念でしたが、ハンマー投げの決勝をずっと見てました。各選手6投するわけですが、最終投擲の後、それが自分の記録を上回ろうと下であろうと、お互いを讃え合うんですね。世界大会レベルに出てくる選手は、もちろんみんな顔見知りなんでしょうが、なんといいますか、記録が個人のものではなくて、ハンマー投げの競技に集まった全員の為にあるような感じなんです。ハンマーを飛ばすことに取り憑かれた大男たちが集まって、人類の限界に挑戦しているという感じなんですね。今回はお前が一番飛ばしたか。次は俺の番だぞ。そのためにまた練習してくるぞ。そんな感じです。かっこいいなあ。
同じ陸上競技ですが、ずいぶん違うもんだなあ、と思うわけです。


今、女子100m決勝が終わりまして、ジャマイカのキャンベルが、男女通して初の金メダルをジャマイカにもたらしました。
ジャマイカの女子スプリントを支え続けた選手と言えば、ブロンズコレクターのマリーン・オッティ。彼女は、今大会も出場しました。47歳ですよ。すごい。
世界は広い、としみじみ思いますね。
そんなすごい世界陸上織田裕二はいらんと思うのですが。私だけですかね。。。