ツール第15ステージ。見てなかったのですが、後でサイトとか見ると、難しい山岳コースを、ヴィノクロフが逃げ切って優勝ということ。いや、すごいねヴィノクロフ。総合がなくなったから、ステージ狙いということに切り替えると、こんな力がでるんだな、と感心してました。
で、昨日2回目の休養日。ここで、また起こってしまいました。ヴィノクロフがドーピング検査にひっかかったとのこと。この事実を受け(やったかどうかはともかく)アスタナはレースを棄権する決定をしたっぽいです。
http://www.cyclingtime.com/modules/ctflashnews/index.php#6014
疑われているドーピングは、血液ドーピング。内容はこんな感じ。
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/dopiketueki.htm
ヴィノクロフの場合、血液の中に他人に血液が見つかったそうです。今回、全然ダメだったり、超人的だったり、極端だったことは確か。
実は、今マイヨジョンヌを着ているラスムッセンも、ドーピング検査を拒否しつづけています。それイコールやってる、ということにはならないのですが、今年もなんとなくグレーなままレースが進行しているわけです。
フランスは、割とドーピングに対して厳しいのだそうですね。今、フランスに有力選手がいないのはそのせいだ、と言われてるくらいだそうです。それもなんかなあ、という感じですが。
あと、国民性もありますから、マイヨジョンヌがフランス人なら、ここまで真剣に探さないかもしれません。
ドーピングの問題は、難しいですね。人生を賭けてもいいくらいの名声が出に入るわけですから、人生を賭けてもいいくらいのリスクを犯しても手に入れたいと思うのは理解できるんです。やってない人がバカを見るような現実であれば尚更。ただ、不正は不正ですから、その競技の根幹を揺るがしてしまいかねないですよね。例えば自転車レースで言えばスポンサーの存在。企業が不正イメージを好むわけはないですから、不正が定着したスポーツからは離れていきますよね。そうすると、もうプロツールみたいな競技は成立しなくなってしまうのではないでしょうか。で、結局何のためのドーピングだったんだっけ?となりますよね。
いずれにせよ、今年もツールはケチがつきました。(去年はオペラシオン・プエルトという大ドーピング問題が発生しました。去年は、ヴィノクロフはチーム監督が関与したということでツールには出られませんでした。ちなみに、オペラシオン・プエルトのリストには、今総合2位のコンタドールの名前もあるようです)
それでもレースは続きます。今日は最後のアルプスステージ。第19ステージの個人タイムトライアルはありますが、今日8割がた総合優勝が見えてきます。