私、空前の黒田硫黄さんブームだったんですが、
googleとかで黒田さんを検索すると、五十嵐大介さんという漫画家がよく一緒に検索されてきます。
あんまり良く知らない漫画家だったのですが、amazonとかで書評見ると、大変評判がよかったので、読んでみました。

魔女 第1集 (IKKI COMICS)

魔女 第1集 (IKKI COMICS)

魔女 2 (2) (IKKI COMICS)

魔女 2 (2) (IKKI COMICS)

色んな「魔女」の話を、オムニバスぽくまとめた漫画です。
読んでみて、絵が、すごい上手い作家だなあ、とまず思いました。時々、細密画のようなコマがあったり。もう、自由自在な感じです。
ストーリーもすごくいい。特に好きな話は、第2集に収録されている、「ペトラ・ゲニタリスク」というお話です。
愛しいものに対する自己献身、それが大きなサーガとなってつながっていく、壮大なお話で、読んでちょっと泣きそうになってしまいました。


勢いにのって、これも読んでみました。「リトル・フォレスト」です。

リトル・フォレスト(1) (ワイドKC)

リトル・フォレスト(1) (ワイドKC)

リトル・フォレスト(2) (ワイドKC)

リトル・フォレスト(2) (ワイドKC)

こちらは、ある女性の田舎でのスローライフをテーマにした漫画で、さっきの「魔女」とは全然雰囲気の違う作品ですが、これがまたいい。
主に、生活の知恵系の話と田舎のレシピを中心としたストーリーなのですが、女性のバックストーリーと心境の変化が、隠し味に混ぜ込まれていて、なんとも味わい深い作品になっているんです。これは大人っぽい漫画だなあ、という感じ。絵がうまいので、出てくる素材や料理もおいしそうで。いやー、すごいなあ。
私が言うのもなんですが、日本の漫画ってほんと奥が深いですよね。きっとまだまだ私の知らないすごい人がいるんでしょうねえ。