撮影で山頭火
何か思いついて、種田山頭火の句集なぞ読んでいます。
以前、週刊モーニングで、山頭火の漫画がやってまして、一度読んでみたいな、と思っていたのですが、なかなか機会がなかったわけです。
今日は一日スタジオで撮影立ち会いでしたので、時間があり、ただ、小説などに没頭している場合でもないので、ちょうどいいかなと、ちくま文庫の山頭火句集を買って、ちょこちょこ読んでました。
1ページに4句ですから、ぐんぐん読めます。
山頭火の句は、彼の放浪の人生そのものなので、彼の行動と切り離しては理解できないのです。基本、人から恵んでもらう食べ物だけで旅を続けた放浪生活が、彼の句のベースになっています。
まあ、読んでてもよくわからないのも多いのですが、気楽に読んでいると、時々どきっとする句に出会います。
今日、ああいいなあ、と思った句が、
何が何やらみんな咲いている
なんか良くないですか?きっと、一人で丘かなにかを上ったんでしょうね。そうしたら、そこに生えている木も草も、それぞれみんな花をつけている。大きい花も小さい花も、派手な花も地味な花をみんな一斉に咲いていて、あー春だなあ、贅沢な光景だなあ、なんて思ったんでしょうねきっと。いや、全然違っているかもしれませんが。まあ、気楽に、自分勝手な解釈で楽しんでます。
山頭火をご存知ない方は、漫画がオススメです。まあ、基本はどうしようもない人だったみたいですが。そういう人生は、なんかどこかでうらやましい。そうなりたいと思うわけではないんですけどね。不思議なものです。
- 作者: 種田山頭火,村上護
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まっすぐな道でさみしい―種田山頭火外伝 (1) (モーニングKC (896))
- 作者: いわしげ孝
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