蔵人

私、歳としてはすっかりおっさんですが、会社の行き帰りは、小説を読むか、音楽を聴くか、漫画を読んでいます。
漫画は、もう子どものころから読んでまして、いまだに、同年代では結構読んでる方ではないでしょうか。
好きな漫画もいっぱいあり、そのうちに色々ご紹介していきたいと思っていますが、本日はビックコミックオリジナルの発売日でして、早速出社のときに読んできました。
もう大人ですので、隅から隅まで読んだりしません。好きなものだけ読みます。大人読みです。かっこいい。かっこいいのか?
そのビックコミックオリジナルで、最近好きなのは、「蔵人」という、尾瀬あきらさんの漫画です。
日本酒の話です。尾瀬あきらさんで日本酒といえば、「夏子の酒」ですね。これも昔大好きで、あまりに大好きなために、もっていたコミック全巻、当時好きだった女の子にあげたりしてました。バカですね、今思うと。
夏子の酒」では、広告代理店で働いていた造り酒屋の娘が、死んだ兄が追い求めた伝説の酒を蘇らせる、というストーリーでした。当時の日本酒事情(三倍醸造の酒が大半で不誠実な業界だった)もからまって、なんか、ヒューマン社会派漫画みたいな感じでした。ドラマ化されたりしてましたが、これは酷かったような。
「蔵人」では、アメリカ人が主人公です。まだ物語の途中ですが、主人公とその周りの人々のひたむきさがステキな漫画です。アメリカ人であるがために、忘れられかけている日本人の美学に対して敏感で、その行動や発言に周りの人々も変わっていく。なんか、また失われた酒を求める話になっていますが、これも今後どう進展していくのか、楽しみです。
日本酒というのは、醸造酒としては、世界的に見ても異例にアルコール度数が高いそうで、卓越した発酵技術がそこにはあるんだそうです。それを、造り酒屋と杜氏の情熱が支えてきたのです。それだけでも胸が熱くなるモチーフです。
普段、あんまり日本酒は呑まないんですが、この漫画を読むと、今夜はうまい日本酒を呑むかな!という感じになりますよ。
画像が見つからなかったんで、尾瀬さんのサイトのリンクを貼っておきます。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/ozex/
でも、日本酒呑むと、変なスイッチが入るんですよね、経験上。あれはなんなんでしょうか。体質ですかね。
今日は酒が呑める時間に帰れるかな。帰れないんだろうな。