私、意外に、本屋大賞の本、読んでます。
甘ったるい話が多いんだよなー、と思いつつ、今まで1位になった本は何故かみんな読んでますね。
その中でも、「一瞬の風になれ」とか、最高ですね。大好きです。
そして今年は、ついに伊坂幸太郎さんが取ったわけですが、このゴールデンスランバーももちろん素晴らしい。

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

いくつか伊坂作品を読みましたが、質、ボリュームどれをとっても、おそらく最高傑作と言っていいのではないか、という出来だと思います。
ところが、ぶっとんだのは、ゴールデンスランバーではなくて、2位のこちら。
サクリファイス
サクリファイス

サクリファイス

表紙からわかると思いますが、自転車レースの話。タイトルからは、「はーん。アシストがエースにつくす話だな」と思うわけですが、これがストーリーの中で、シビれるようなダブルミーニングになってくるんです。
自転車レースという独特の世界。その中で繰り広げられる人間模様。責任、プライト、そして後進への思い。
すごい物語です。特に、自転車レースに詳しくない人に読んで欲しい。レースの面白さのエッセンスが、研ぎ澄まされて物語に昇華されています。
これを読んで、ジロ・デ・イタリアとか見たら、もうきっと自転車レースのとりこですよ。
大オススメです。