今週は、結果的にはかなり対照的だったこの2本。

パンズ・ラビリンス

パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]

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エクスマキナ


パンズ・ラビリンス」ですが、以前一緒にお仕事をする機会があったある映画監督さんが、すごい褒めてたのを聞いていたので、一度見てみたいと思ってたのですが、公開時は映画館に行けず、やっと見られた形になります。
口頭で映画の説明を聞いていたときは、ずいぶんダークな映画だなあ、と思っていたので、TSUTAYAでパッケージを見たときは、同じ映画だと気づくのに時間がかかりました。こんな可愛らしいパッケージになるような映画だったの?って感じ。
ところが、見ると、監督さんの話が正しかったことになります。なんというか、容赦ないシーンの連続で、出てくるクリーチャーも気持ち悪いし、虫とかも出てくるし、拷問とか、もう大変。パッケージとタイトルだけで判断して、小さな子どもと見たら、その子のトラウマになること間違いないしです。大人が見る場合も、ある程度覚悟が必要になります。じゃないと、びっくりしちゃうかも。
まず、これはスペイン映画であることが大前提になります。スペインのフランコ独裁政権の影響は、まだまだ風化しておらず、しかもそれは、本当に悪夢のような時代であったこと、がこの物語の大前提です。
その上で、こんなに救いのない話でいいのかどうか。軽い気持ちで感動したりできない重みが、この映画にはあります。
ラストの解釈を、見終わった後に誰かと話をしてみたい、そんな感じです。
ネタバレになりますから、詳細は避けておきますが、「見ておいた方がいい」と思える作品でした。


その後に、「エクスマキナ」を見た訳ですが、だいぶ気楽な話で、これはこれでよかったですね。私としては、「アップルシード」よりもよかったかも。「アップルシード」は、舞台背景の説明が多くて、話にはあんまり深みがなかったですから。まあ、「エスクマキナ」も深みはそれほどありませんが、その分アクションとかに時間を使えた感じですか。
ただ、一般にSFに多いですが、大きく風呂敷を広げておいて、こんなことで回収されちゃうんだ、という感じは拭えませんね。それが爽快感ということなのかな。